【無料掲載】普段は捨てられるはずの野菜の皮や芯から摂るスープストック

食材に感謝し、食材をまんべんなく使う意識が食品ロスにもつながる。

BY BDC EDITORIAL DEPARTMENT

料理をする際に、私たちはつい捨てがちな野菜の皮や芯、ヘタなどの食材が、実はとても貴重なスープストックの材料になることをご存知でしょうか？これらの食材は、通常使われることが少ない部分ですが、そのまま捨てるのは非常にもったいないことです。適切に活用すれば、濃厚で栄養たっぷりのスープストックを作ることができ、無駄を減らし、エコで経済的な生活を実現することが可能です。

例えば、キャベツの外葉やセロリの葉、人参のヘタ、じゃがいもの皮、玉ねぎの皮やヘタなど、普段はゴミ箱に直行してしまいがちな食材の部位が、スープストックのベースとして大活躍します。これらを一緒に水からじっくりと煮るだけで、旨味がぎゅっと詰まった出汁が取れます。このスープストックは、さまざまな料理に応用でき、味に深みを加えることができます。

たとえば、カレーにこのスープストックを使えば、コクが一段と深くなり、通常の水だけで煮込んだカレーよりも風味豊かに仕上がります。また、野菜スープにこの出汁を加えることで、野菜の自然な甘みや旨味が引き立ち、塩分控えめでも満足感のあるスープが完成します。リゾットやシチューなど、様々な料理でこのスープストックを活用することができ、料理のバリエーションも広がります。

スープストック作りのプロセスは非常に簡単です。まず、野菜の皮やヘタ、芯などの捨てる予定だった部分を集めておきます。次に、それらを大きな鍋に入れ、かぶるくらいの水を加えて中火にかけます。水が沸騰したら、火を弱めてしばらく煮込み、しっかりと旨味が抽出されたら火を止めます。これで自家製のスープストックの完成です。濾して保存すれば、冷蔵庫で数日間、冷凍庫であればさらに長期間保存できます。

スープストック作りは、料理を無駄なく活用するだけでなく、環境にも優しい持続可能な生活をサポートする素晴らしい方法です。日々の調理で捨ててしまう食材の一部が、次の料理で重要な役割を果たすのは、なんとも感慨深いものです。何よりも、自家製のスープストックを使うことで、料理の味わいが格段にアップしますし、既製品の出汁やストックに頼らずに済むため、添加物を避けた健康的な食生活にも貢献できます。

これからの季節、特に寒い時期には温かいスープが恋しくなりますが、このスープストックを活用すれば、毎日の食事がより豊かで充実したものになることでしょう。捨てる部分が新たな料理の味わいを引き出す、そんなエコでクリエイティブなクッキングをぜひ楽しんでみてください。

Soup Stock 野菜の皮やへたから摂るスープ出汁のレシピ

スープストックに使う食材の例…キャベツの外葉、セロリの葉、人参のヘタ、じゃがいもの皮、玉ねぎのヘタや皮など

1. 野菜の皮やヘタ、芯など調理工程で捨てる予定の食材を集めておきます。
2. 大きめの鍋に1.とかぶるくらいの水をいれて中火で火にかけ沸騰させる。
3. 沸騰したら火を止めて完成。

完成したスープストックは、保存容器に入れて冷凍しておきましょう。